購入した音楽作品の中から、独自の満足度10点満点中7.5点以上の作品を紹介します。
主にデトロイトテクノ、ダブテクノ、テクノ、テックハウス、ディープハウスなどのクラブミュージック作品をチェックしています。
作品数や時間の限界もあり他ジャンルはほとんどチェック出来ませんが、日本のガールズ・ダンスポップは自分好みで質の高い作品がけっこう多いので、なるべくチェックするようにしています。
[シングル]
[シングル]
9点 HIROSHI
WATANABE – MULTIVERSE EP [TRANSMAT] [12inch EP]
Derrick
Mayが主宰し、自身の作品以外にも多くの有力アーティストの作品をリリースしてきたデトロイトの老舗レーベル[TRANSMAT]から、KaitoやQuadra名義などでも数多くの名作をリリースする日本人アーティストHiroshi Watanabeがリリース。
本作は4月リリースのアルバムからの4曲入りシングルカットEPです。
壮大なコズミックテクノの「The Multiverse」、ドラマチックで流麗な「The
Leonids」、ジワジワと繰り返される印象的なシンセフレーズが独特のグルーヴを生み出す「Soul Transitions」、アップリフティングなシンセが繰り返され徐々にビルドアップして盛り上がっていく「Aperture Synthesis」が収録された、ハイクオリティなデトロイトテクノ作品です。
8.5点 FRED P. –
EXPRESSING DARK MATTER EP [REX CLUB MUSIC] [12inch EP]
Black
Jazz ConsortiumやFP-Onerなどの名義でもリリースするFred PeterkinによるFRED P.名義のシングルが、パリの老舗クラブ「Rex
Club」がスタートさせたレーベル[REX CLUB MUSIC]からリリース。
高揚感とギャラクティックな情緒に溢れた、美しく力強いディープハウス作品です。
8.5点 V.A. –
BIG AND TALL EP [SOUL PRINT] [12inch EP]
これまでにLIFE RECORDERやBRIAN
HARDENの作品をリリースするセルビアの新興レーベル[SOUL PRINT]からの5曲入りコンピレーションシングルです。
スイスのAllstarr Motomusic、日本のTominori Hosoya、マルタのOwen
Jay & Melchior Sultana、[UNDERGROUND QUALITY]などからリリースするスペインのDiego
Gamez、セルビアのPetkovskiという5組のアーティストが、いずれも劣らぬ高品質な透明感のある美しいディープハウストラックを披露しており、この作品自体も素晴らしいですが、レーベルとしても今後のリリースへの期待と信頼感の大きさを感じさせてくれる内容のシングルとなっています。
8点 ASIAN
PSILOCYBE FOUNDATION – COSMIC DANCE (John Dixon、Orlando Voorn Remix) [NEW
HEROES] [12inch EP]
「2015年1月購入分」で紹介した「Tokyo
EP」にも参加していた日本人アーティストASIAN PSILOCYBE FOUNDATIONが、Orlando
Voorn主宰の新レーベル[NEW HEROES]の1作目としてリリース。
初期のIan O’brienあたりの作品を彷彿させるコズミックなデトロイトテクノのオリジナルが素晴らしく、神秘的な雰囲気を漂わせるOrlando Voorn Remixも好内容です。
7.5点 JAYSON
WYNTERS – UNFAMILIAR TERRITORIES EP [PHOENIX G] [12inch EP]
元THE ADVENTのMR.Gが主宰する[PHOENIX
G]から、UKの新鋭JAYSON
WYNTERSがリリース。
少なくともアナログリリースはこれが初めてのようですが、ロウでアナログな質感のジワジワとハメていくタイプの上質なディープハウス作品で、今後も楽しみな存在です。
7.5点 NICLAS
KANNENGIESSER – ACQUAINTANCE EP [PETRA DIGITAL] [12inch EP]
ドイツの新鋭NICLAS KANNENGIESSERが、イスタンブールを拠点とする[PETRA
DIGITAL]からリリース。
幻想的な風景が思い浮かぶクールで広がりのある美しいダブテクノ作品で、細やかな音使いのセンスが光る「Modulation (Original mix)」が好内容です。
UKのデュオSwayzakと、[DOLLY]や[ECHOCORD]などからもリリースするドイツのXDBによるリミックスを収録していますが、オリジナルの方が断然良いです。
7.5点 ROBIN
KAMPSCHOER – IO (Luke Hess Remix) [LES ENFANTS TERRIBLES] [12inch EP]
デトロイトテクノを通過したテクノやダブテクノ作品を2012年頃からリリースしているアムステルダムのROBIN
KAMPSCHOERが、JP ENFANTの立ち上げた[LES ENFANTS TERRIBLES]レーベルの2作目としてリリース。
おそらくデトロイトテクノを継承する傾向のレーベルになるのだろうと感じさせる音色や作風で、リミキサーには[FXHE RECORDS]や[FINALE
SESSIONS]などからリリースするデトロイト出身アーティストのLuke Hessが起用され、ハイクオリティなダブ・ミニマルを披露しています。