2016年6月23日木曜日

良かった音楽作品 2016年2月購入分(シングル)


購入した音楽作品の中から、独自の満足度10点満点中7.5点以上の作品を紹介します。
主にデトロイトテクノ、ダブテクノ、テクノ、テックハウス、ディープハウスなどのクラブミュージック作品をチェックしています。
作品数や時間の限界もあり他ジャンルはほとんどチェック出来ませんが、日本のガールズ・ダンスポップは自分好みで質の高い作品がけっこう多いので、なるべくチェックするようにしています。




[シングル]




9点 HIROSHI WATANABE – MULTIVERSE EP [TRANSMAT] [12inch EP]

Derrick Mayが主宰し、自身の作品以外にも多くの有力アーティストの作品をリリースしてきたデトロイトの老舗レーベル[TRANSMAT]から、KaitoQuadra名義などでも数多くの名作をリリースする日本人アーティストHiroshi Watanabeがリリース。
本作は4月リリースのアルバムからの4曲入りシングルカットEPです。
壮大なコズミックテクノの「The Multiverse」、ドラマチックで流麗な「The Leonids」、ジワジワと繰り返される印象的なシンセフレーズが独特のグルーヴを生み出す「Soul Transitions」、アップリフティングなシンセが繰り返され徐々にビルドアップして盛り上がっていく「Aperture Synthesis」が収録された、ハイクオリティなデトロイトテクノ作品です。














8.5点 FRED P. – EXPRESSING DARK MATTER EP [REX CLUB MUSIC] [12inch EP]

Black Jazz ConsortiumFP-Onerなどの名義でもリリースするFred PeterkinによるFRED P.名義のシングルが、パリの老舗クラブ「Rex Club」がスタートさせたレーベル[REX CLUB MUSIC]からリリース。
高揚感とギャラクティックな情緒に溢れた、美しく力強いディープハウス作品です。













8.5点 V.A. – BIG AND TALL EP [SOUL PRINT] [12inch EP]

これまでにLIFE RECORDERBRIAN HARDENの作品をリリースするセルビアの新興レーベル[SOUL PRINT]からの5曲入りコンピレーションシングルです。
スイスのAllstarr Motomusic、日本のTominori Hosoya、マルタのOwen Jay & Melchior Sultana[UNDERGROUND QUALITY]などからリリースするスペインのDiego Gamez、セルビアのPetkovskiという5組のアーティストが、いずれも劣らぬ高品質な透明感のある美しいディープハウストラックを披露しており、この作品自体も素晴らしいですが、レーベルとしても今後のリリースへの期待と信頼感の大きさを感じさせてくれる内容のシングルとなっています。













8点 ASIAN PSILOCYBE FOUNDATION – COSMIC DANCE (John DixonOrlando Voorn Remix) [NEW HEROES] [12inch EP]

20151月購入分」で紹介した「Tokyo EP」にも参加していた日本人アーティストASIAN PSILOCYBE FOUNDATIONが、Orlando Voorn主宰の新レーベル[NEW HEROES]1作目としてリリース。
初期のIan O’brienあたりの作品を彷彿させるコズミックなデトロイトテクノのオリジナルが素晴らしく、神秘的な雰囲気を漂わせるOrlando Voorn Remixも好内容です。













7.5点 JAYSON WYNTERS – UNFAMILIAR TERRITORIES EP [PHOENIX G] [12inch EP]

THE ADVENTMR.Gが主宰する[PHOENIX G]から、UKの新鋭JAYSON WYNTERSがリリース。
少なくともアナログリリースはこれが初めてのようですが、ロウでアナログな質感のジワジワとハメていくタイプの上質なディープハウス作品で、今後も楽しみな存在です。













7.5点 NICLAS KANNENGIESSER – ACQUAINTANCE EP [PETRA DIGITAL] [12inch EP]

ドイツの新鋭NICLAS KANNENGIESSERが、イスタンブールを拠点とする[PETRA DIGITAL]からリリース。
幻想的な風景が思い浮かぶクールで広がりのある美しいダブテクノ作品で、細やかな音使いのセンスが光る「Modulation (Original mix)」が好内容です。
UKのデュオSwayzakと、[DOLLY][ECHOCORD]などからもリリースするドイツのXDBによるリミックスを収録していますが、オリジナルの方が断然良いです。













7.5点 ROBIN KAMPSCHOER – IO (Luke Hess Remix) [LES ENFANTS TERRIBLES] [12inch EP]

デトロイトテクノを通過したテクノやダブテクノ作品を2012年頃からリリースしているアムステルダムのROBIN KAMPSCHOERが、JP ENFANTの立ち上げた[LES ENFANTS TERRIBLES]レーベルの2作目としてリリース。
おそらくデトロイトテクノを継承する傾向のレーベルになるのだろうと感じさせる音色や作風で、リミキサーには[FXHE RECORDS][FINALE SESSIONS]などからリリースするデトロイト出身アーティストのLuke Hessが起用され、ハイクオリティなダブ・ミニマルを披露しています。




2016年6月9日木曜日

良かった音楽作品 2016年1月購入分(アルバム)


購入した音楽作品の中から、独自の満足度10点満点中7.5点以上の作品を紹介します。
主にデトロイトテクノ、ダブテクノ、テクノ、テックハウス、ディープハウスなどのクラブミュージック作品をチェックしています。
作品数や時間の限界もあり他ジャンルはほとんどチェック出来ませんが、日本のガールズ・ダンスポップは自分好みで質の高い作品がけっこう多いので、なるべくチェックするようにしています。





[アルバム]





9.5点 D5 – SIDES OF SPACE [DELSIN] [CD]

オランダの名門レーベル[DELSIN]から作品をリリースしていたJohn HarveyによるD5名義の作品を、2006年~2009年のシングル発表作品7曲に未発表曲5曲を加えて編集されたアルバムです。
メロディアスで美しい透明感のあるシンセと心地良くリズミカルなビートによって彩られた作品群は、デトロイトテクノ影響下にある数多くのテクノ作品の中でも際立った完成度を誇り、鮮やかな輝きを放っています。













7.5点 ANCHORSONG – CEREMONIAL [TRU THOUGHTS] [CD]

エレクトロニックミュージックをリアルタイムで打ち込んで演奏するライブスタイルが特徴的である日本人アーティストANCHORSONG5年振り2作目のフルアルバムです。
ストリングスを取り入れたメロディアスなエレクトロニック・ミュージックをはじめ、様々なリズムトラックを用いて独自の音楽性を追求しているアーティストで、今作はアフロビートや声ネタを多用してオーガニックな雰囲気を醸し出しつつ、シリアスで繊細なエレクトロニックミュージック作品としての見事な世界観を作り上げています。