2013年11月12日火曜日

良かった音楽作品 2013年9月購入分



購入した音楽作品の満足度10点満点中7.5点以上の作品を紹介します。




[アルバム]






8.5点 IAN O’BRIEN – I WAS THERE 1995-2000 [IAN O’BREIN PRODUCTIONS] [CD]


ここ2作のアルバムでは完全にジャズ・フュージョン路線へとシフトしているイアン・オブライアンが、デトロイトテクノ、特にURRed PlanetHi-Tech Jazz)の影響を色濃く反映させていた頃の未発表曲や未発表バージョンをまとめた作品。
個人的に、URHi-Tech Jazz」の最も正統的かつ最もハイクオリティなフォロワーはこの頃のイアンだと思っており、このアルバムは、自身のルーツであるジャズやファンクの要素をエモーショナルなテクノミュージックへと見事に昇華させた楽曲が十分に堪能できる素晴らしい内容になっています。











8点 LOS HERMANOS – DESCENDANTS OF THE RESISTANCE [GMI PRODUCTION] [CD]


GERALD MITCHELLを中心に、URのスピリットを受け継ぎ、デトロイトテクノにラテン、ソウル、ジャズ、ファンクなどの要素をふんだんに取り込んで進化を試みるプロジェクト、LOS HERMANOSの6年振り3枚目となるアルバムです。
 [UR](アンダーグラウンド・レジスタンス)が「メジャーへの反逆」をコンセプトに端を発し、ハードでシリアスなテクノミュージックを作り続ける過程で、徐々に「質が高く、ソウルフルなダンスミュージック」への比重が強くなっていったのですが、LOS HERMANOSの音楽はその延長線上に存在すると言っていいと思います。
今作はこれまでになくポップで、ブラックミュージック色が強く出たファンキーな内容になっています。















7.5点 KIRK DEGIORGIO – SAMBATEK [FAR OUT] [CD]


90年代から近年に至るまで、デトロイテクノの影響を色濃く感じさせる質の高い作品をリリースし続けているUKテクノの重鎮カーク・ディジョージオのニューアルバム。
「伝統的なブラジリアン・パーカッションと最先端のテクノの衝突」というコンセプトらしく、僕は別にサンバのリズムが好きなわけではないのでそれほど期待していませんでしたが、思ってたほどサンバではなく、パーカッシヴでリズムのしっかりしたテクノトラックにいつものカークらしいテイストがスパイス的に加味されているという印象です。



















7.5点 LAWRENCE – FILMS & WINDOWS [DIAL] [CD]


ドイツのPETER KERSTENによるソロプロジェクトLAWRENCEの5枚目のアルバム。
繊細で穏やかなメロディと、浮遊感のある叙情的な深みがマッチした、アンビエントテイストなディープハウス。
音数少なめで派手な展開のない一定のグルーヴをキープした美しい作品世界に陶酔させられます。












[シングル]




8.5点 ONIRIS – LET US FIGHT / BETTER DAYS [ASTROPOLICE] [12inch EP]


 
フランスの新興レーベル[ASTROPOLICE]から、URに大きな影響を受けたという新鋭ONIRISがリリース。
アップリフティングで壮大に展開する、ドラマチックでメロディアスなテックハウストラックで、非常にクオリティが高いです。
今後が楽しみな素晴らしい新鋭が出てきました。

















8点 BOO WILLIAMS – PLEASANT DREAMS EP [CHIWAX CLASSIC EDITION] [12inch EP]


シカゴの重鎮BOO WILLIAMSの過去作品をリマスターしてまとめた作品。
ジャジーで上質なディープハウスです。













8点 JORIS VOORN – RINGO [GREEN] [12inch EP]

Incident」のヒットで知られ、これまで数多くの名曲を残してきたオランダの才人JORIS VOORN。ここ数年はファンキーなディスコ・テック作品を[REJECTED]レーベルからリリースすることが多かったのですが、5年振りに自身主宰の[GREEN]レーベルからリリース。
今作は、セカンドアルバム『From A Deep Place』の頃のようなセンチメンタルで美しい旋律を奏でるエモーショナルトラックに仕上がっています。
ボイスサンプルや音の絶妙な抜き差しが冴え渡るファンキーなバージョンも収録されており、さすがと改めて認識させられるクオリティの高い内容です。














8点 TAKUYA MATSUMOTO – SIDE BY SIDE STEP EP [IERO] [12inch EP]

新潟発のアンダーグラウンドレーベル[IERO]から、前作「Drafting Under The Stars」も素晴らしく、海外でも高い評価を得ているTAKUYA MATSUMOTOの新作です。
ジャジーでソウルフルな上質のビートダウン・ハウストラックで、オリジナリティとクオリティの高さに脱帽せずにはいられません。









7.5点 DJ STEAW – WEST SIDE EP [RUTILANCE] [12inch EP]

注目フレンチ・ディープハウサーDJ STEAWによる自身のレーベルからのシングル。
90年代USハウスから影響を強く感じさせながら、ジャズやアシッドの要素をブレンドし、ディープとファンキーの絶妙なバランスを保ったレベルの高い内容です。











7.5点 KIRK DEGIORGIO & BEN SIMS – STRIKE [MACHINE] [12inch EP]
 

UKテクノアーティストの重要人物二人によるレーベル[MACHINE]からのスプリットシングル。
ベンによる「STRIKE」、「STRIKE」のカークRemix、カークによる「Guardian Angel」の3曲が収録されていますが、URや初期のIAN O’BRIENを彷彿させるメロディアスなハイテック・ソウルナンバー「Guardian Angel」がダントツでかっこいいです。














7.5点 TERRENCE PARKER – FINALLY [PLANET E] [12inch EP]

デトロイトハウスの重鎮TERRENCE PARKERCARL CRAIG主宰[PLANET E]レーベルからリリースした新作。
CARL CRAIGLOUIE VEGAによるリミックスも収録されている、ソウルフルな女性ボーカルが映えるオーソドックスで良質なハウストラックです。





0 件のコメント:

コメントを投稿