購入した音楽作品の中から、独自の満足度10点満点中7.5点以上の作品を紹介します。
主にデトロイトテクノ、ダブテクノ、テクノ、テックハウス、ディープハウスなどのクラブミュージック作品をチェックしています。
作品数や時間の限界もあり他ジャンルはほとんどチェック出来ませんが、日本のガールズ・ダンスポップは自分好みで質の高い作品がけっこう多いので、なるべくチェックするようにしています。
量が多くなるので、シングル作品は良かった音楽作品 2015年11月購入分(シングル)で紹介しています。
[アルバム]
8点 FLOATING POINTS – ELAENIA
[PLUTO] [CD]
2009年にデビューしたマンチェスター出身SAM
SHEPHERDによるプロジェクト、FLORTING POINTSによる自身の新レーベルからのファーストアルバムです(実質的には2011年リリースの『SHADOWS』が初アルバム)。
生楽器のセッションとエレクトロニック・サウンドの融合されたスタイルであることが『SHADOWS』との大きな違いで、今作はディープハウスやダブステップなどの要素が薄れ、彼のルーツであるジャズやクラシック、現代音楽などの要素が強調されたアーティステックなリスニングアルバムに仕上がっています。
8点 RECONDITE
– PLACID [ACID TEST] [2CD]
ドイツのLorenz BrunnerによるプロジェクトRECONDITEの4作目のアルバムが、ロサンゼルスの[ABSURD
RECORDINGS]のサブレーベル[ACID TEST]からリリース。
CD盤では、2012年にリリースされた1stアルバム「On
Acid」の8曲入りCD(Tin
ManとScubaのリミックスを含む)が付属された2枚組の充実した内容になっています。
PLASTIKMANを彷彿させるトリップ感の強いディープ・アシッドサウンドを基調としたテクノトラックで、音数少なめのシンプルなスタイルながら、303サウンドの抑揚を活かして叙情性や仄暗さ、温かさや高揚感などを表現した世界観を作り上げるテクニックは見事です。
7.5点 KNOWONE – KNOWONE LP 002
[KNOWONE] [CD]
2010年に始動し、アーティスト名を伏せアナログ限定でリリースをしているドイツのダブ・テクノレーベル[KNOWONE]が、『LP001』に続き、2012年にリリースされた2作目のアルバムが日本盤でCD化されました。
アーティスト詳細は不明ですが、『LP001』とは明らかにスタイルは異なり、心地良いダブ・エフェクトとメロディアスなシンセが感傷的なムードを漂わせる、アンビエンスなダブテクノ作品です。
7.5点 MARTIN SCHULTE – FOREST
[LANTERN] [CD]
ダブテクノ路線を貫徹しているロシアのMARTIN SHULTEによる、日本の[LANTERN]レーベルからは5作目となるアルバムです。
基本としてのダブテクノ路線は変わりませんが、近作のアンビエンスで幻想的なウワモノが強調されていた作風と比べると、今作はミニマル色も比較的強く、ビートのグルーヴとウワモノの心地良さによって生み出される快楽性がさらに追求された作品に仕上がっています。
7.5点 OSKAR OFFERMANN – LE GRAND
TO DO [MULE MUSIQ] [CD]
ベルリンの[WHITE]レーベルを主宰するドイツのOSKAR OFFERMANNが、日本の良質レーベル[MULE
MUSIQ]からセカンドアルバムをリリース。
叙情的な美しさを装ったディープハウス作品だった前作『DO PILOTS STILL DREAM OF
FLYIN』と比べると軽さが増していますが、研ぎ澄まされたリズムや音使いの繊細さから神秘的な雰囲気を醸し出すエレクトロニクス作品になっています。
[MIXCD]
7.5点 MATHEW JONSON – FABRIC 84
[FABRIC] [CD]
三人組ユニットCobblestone Jazzとしても活動し、自身が携わる[WAGON
REPAIR]の他にも[MINUS]や[CROSSTOWN REBELS]などからもリリースするカナダ人アーティストMATHEW
JONSONがFABRICのMIXCDシリーズからリリース。
本作は2014年開催のFABRICのパーティーでプレイされた音源で、全て自身が関わっている楽曲で構成されています。
元来、オリジナリティがあってすぐに「Mathew Jonsonの曲だ」と気付く特徴的なスタイルを持ったアーティストだけに、今作はファンキーでジャジーなMATHEWのミニマルハウスの世界観とグルーヴを存分に堪能出来る作品となっています。