購入した音楽作品の中から、独自の満足度10点満点中7.5点以上の作品を紹介します。
主にデトロイトテクノ、ダブテクノ、テクノ、テックハウス、ディープハウスなどのクラブミュージック作品や日本のガールズ・ダンスポップなどをチェックしています。
量が多くなるので記事を二つに分けます。
良かった音楽作品 2016年4月購入分(アルバム 2/2)
[アルバム]
9.5点 HIROSHI WATANABE – MULTIVERSE
[TRANSMAT / U/M/A/A] [2CD]
Derrick Mayが主宰し、自身の作品以外にも多くの有力アーティストの作品をリリースしてきたデトロイトの老舗レーベル[TRANSMAT]から、KaitoやQuadra名義などでも数多くの名作をリリースする日本人アーティストHiroshi Watanabeが、DJミックスヴァージョンを含む2枚組アルバムをリリース。
流麗で美しいメロディやロマンティックなサウンドはHIROSHI WATANABEの楽曲の大きな特徴ですが、今作はそこにデトロイトテクノやTRANSMAT(デリック・メイ)のエッセンスが注入されたような作風で、アップリフティングなシンセが繰り返され徐々にビルドアップして盛り上がっていく「Aperture Synthesis」や壮大なコズミックテクノの「The Multiverse」、シンセが乱れ飛び交い緊迫感が漂う「Story Teller」、ジワジワと繰り返される印象的なシンセフレーズが独特のグルーヴを生み出す「Soul Transitions」などは特にその傾向が顕著に感じられます。
また、ドラマチックで流麗な「The Leonids」や「Heriosphere」などのHIROSHI WATANABEらしい楽曲にもデトロイト的な魅力が垣間見え、アルバム全体のコンセプトがハッキリしつつ、アーティストとしての持ち味も存分に発揮されたハイクオリティで充実した内容のデトロイトテクノ作品に仕上がっています。
DJミックスヴァージョンはエフェクトやイコライジングで強弱を付けたりビートレスなど、本編とは違った面が引き出されています。
9点 FP-ONER – 6 [MULE MUSIQ] [CD]
Fred
P、Anomary、Black
Jazz Consortiumなどの名義でも活動するUSディープハウスの雄Fred Peterkinによる、FP-ONER名義で[MULE
MUSIQ]からの2作目となるアルバムです。
躍動感のあるリズムと、美しいメロディや繊細で心地良い音色が見事に一体となったドラマチックな世界観と圧倒的なクオリティ。
それぞれの曲の魅力や完成度が高いうえに、アルバムとしても飽きることがないトータルバランスに優れた構成。
Fred
Peterkinの最高傑作だと言ってもいい、素晴らしい作品です。
8点 KYLE HALL – FROM JOY [WILD
OATS] [CD]
Omar
Sのレーベル[FXHE]から2007年に16歳でデビューしたデトロイトのKYLE
HALLのセカンドアルバムで、2010年以前に制作された未発表曲8曲で構成されています。
ざらついた質感のデトロイトハウスを基盤としながら、自身のルーツでもあるジャズスタイルや、ブロークンビーツ、ダブステップなどを取り入れた楽曲群で、多彩かつクオリティの高い音楽性が表現されたKYLE HALLの才能を垣間見ることが出来る作品です。
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