[アルバム]
9点 LIONEL
WEETS – STELLAR ORCHESTRA [MOTECH] [CD]
カナダのGreg Gow主宰の[RESTRUCTURED]レーベルからもリリースするベルギーのLIONEL
WEETSが、DJ 3000主宰の[MOTECH]からリリースしたアルバム。
URやロス・ヘルマノス系のコズミック・ジャズ・テクノや、[MOTECH]レーベルらしい疾走感のあるパーカッシヴなリズムにエモーショナルなシンセを絡めたトラックなど、デトロイトテクノの意思とエッセンスを受け継ぎ、ハウスではなく、あくまでテクノとして昇華させた非常にクオリティが高い大傑作アルバムに仕上がっています。
デトロイトテクノファンにとっては、今後も期待せざるをえない素晴らしい才能が現れました。
デトロイトテクノファンにとっては、今後も期待せざるをえない素晴らしい才能が現れました。
8点 HUXLEY – BLURRED [AUS
MUSIC] [CD]
[TSUBA]、[DEFECTED]、[2020
VISION]、[HYPERCOLOUR]などの有力レーベルからファンキーなモダンテックハウスをリリースしてきたHUXLEYがUKの[AUS
MUSIC]からリリースしたファーストアルバム。
ブレイクビーツ、ドラムンベース、エレクトロ、2ステップ、4つ打ちベースなどのリズムトラックに、ポップなメロディセンスを活かしたボーカルが乗った、幅のある音楽性と才能が発揮されているアルバムです。
7.5点 JORIS VOORN – NOBODY KNOWS
[GREEN] [CD]
美しさとともに活力のある疾走感に溢れていた1st、叙情性を強めオリジナリティのある独自の音楽性をさらに極めた2ndともに大傑作だった、テクノシーンのトップアーティストの1人と言っていいオランダのJORIS VOORNによる7年振りとなる3rdアルバム。
前2作に比べると物足りなさも感じますが、JORISらしい叙情性に溢れたテックハウストラックと、生楽器を使用したノンビートのボーカル曲やアンビエント色の強いトラックがバランス良く配置され、切なく美しい世界観を見事に構築しています。
7.5点 ALDO
CADIZ & RICKY ERRE LOVE – A LONG YOUNG TRIP [BEATWAX] [CD]
[REKIDZS]や[DESOLAT]など数多くのレーベルから優れたモダン・テックハウス作品をリリースしているチリの実力者ALDO CADIZと、イタリアの[METRO
KLANG]からイタロディスコテイストのテックハウスをリリースしているドイツのRICKY ERRE LOVEの共作アルバム。
比較的単調な内容ですが質の高いテックハウス集で、特にタイトル曲である10曲目の「A
Long Young Trip」がかなりの名曲です。
[シングル]
8点 V.A. –
DOTS Vol.2 [UNCHARTED AUDIO] [12inch EP]
ロンドンのアンダーグラウンドレーベル[UNCHARTED AUDIO]からのコンピレーションシングル第2弾作品。
全4曲収録ですが、アシッドベースに官能的なエレピの音色が見事に融合したLangerによる「Now
We Are Six」が特に素晴らしいです。
8点 KOMPVTE – DVILLE (CV313
Remix) [KOMPUTE] [12inch EP]
シカゴの老舗[KOMPUTE]レーベルからMATT
NEEとJOSH
TONNISSENのプロジェクトKOMPVTEのシングル。
ROD
MODELとSTEVEHITCHELLによるプロジェクトCV313の12分を超えるダブ・ミニマルのリミックスが収録されており、こちらの磨きぬかれた圧倒的な完成度が素晴らしいです。
7.5点 LIFE RECORDER – HOPENIN THE
SOUL EP (Simoncino Remix) [SOUL PRINT] [12inch EP]
セルビアの新レーベル[SOUL PRINT]の2作目。
[AESTHETIC
AUDIO]レーベルなどからレベルの高いデトロイトテクノ作品をリリースするフランスのLIFE RECORDERによるシングルですが、LIFE
RECORDERの2曲に加え、[MATHEMATICS]や[FINALE
SESSIONS]などの良質レーベルから作品をリリースするSIMONCINOによるリミックスを3曲収録。
今作を聴くと両アーティストの作風がけっこう似ていることに気づきますが、個人的にはLIFE RECORDERの作風の方がより好きです。
7.5点 STEPHEN BROWN – MODA EP
[INDIGO AERA] [12inch EP]
毎回レベルの高いデトロイト・インフルエンスな作品を少量限定でリリースするオランダの[INDIGO AERA]レーベルから、スコットランドの実力者STEPHEN
BROWNが5年以上前に制作していたとされる音源がリリース。
エモーショナルなシンセグルーヴで深みのある神秘的なロングトラック「Easter Two」が素晴らしい内容です。
7.5点 STEVE LISCHINSKY – SOCIETY
WALK EP [ASCENDING BRANCH] [12inch EP]
これまでも新鋭の作品をリリースしているドイツの新レーベル[ASCENDING BRANCH]の3作目で、ベルリンの新鋭STEVE
LISCHINSKIのシングル。
US系の洗練されたディープハウスです。
0 件のコメント:
コメントを投稿