2020年11月2日月曜日

良かった音楽作品 2019年ベスト(アルバム)


毎月紹介している良かった音楽作品の中から「2018年12月~2019年11月購入作品」を対象に、特に良かった作品(10点満点中8.5点以上)をまとめて紹介します。






[アルバム]




9点 JOHN BELTRAN – EP’S & SINGLES Vol.1 [BLUE ARTS MUSIC] [CD]


「2019年3月購入分」で紹介したPlacid Anbgles名義のアルバムを8.5点、「2016年8月購入分」で紹介した[SOUL RESERCH]からのシングルを8.5点と高評価し、他にもシングル1作、アルバム3作を紹介してきたデトロイト第2世代の極上アーティストJOHN BELTRANのシングル収録曲をコンパイルしたアルバムが福岡の[BRUE ARTS MUSIC]からリリース。

JOHN BELTRANの真骨頂とも言える哀愁感漂う美しい珠玉のデトロイトテクノ作品で、時代を超越した普遍的な魅力を堪能できる素晴らしい内容です。













9点 DESOLATE – EXCEPTIONALISM [FAUXPAS MUSIK] [2LP]


これまで本名名義のシングル5作とアルバム1作、JOUEM名義のシングル2作を紹介してきたベルリンの極上アーティストSven Weisemannが、「2017年10月購入分」で紹介して8.5点と高評価した『LUNER GLYPHS』以来2年振り4作目となるDESOLATE名義でのアルバムをリリース。

神々しく美しいメランコリックな世界観が構築された、心地良く魅惑的な極上のダンテンポ、エレクトロニカ、アンビエント作品です。













9点 KAS:ST – ROAD TO NOWHERE [FLYANCE] [2LP]

「2018年1月購入分」で紹介した[FLYANCE]レーベルからのシングルを8.5点、「2018年2月購入分」で紹介した[INFORMA]レーベルからのシングルを9点と高評価し、他にも5作のシングルを紹介してきたフランスの極上ユニットKAS:STが、自身主宰の[FLYANCE]からリリースしたファーストアルバムです。
広大な空間をイメージさせる幻想的でミステリアスなミニマル、ディープテクノ路線だったこれまでのスタイルに、曲中でリズムを変化させる展開を取り入れ、レイヴ、ハードテクノ、ドラムンベース、プログレッシヴ・ハウスなどの要素も加わり、ドラマチックで神々しい世界観の構築を実現した素晴らしい内容です。












9点 DJ BONE – BEYOND [SUBJECT DETROIT] [3LP]

前作『A PIECE OF BEYOND』を「2018年5月購入分」で紹介し「2018年ベスト(アルバム)」にも挙げたデトロイトのDJ BONEによる、半年ぶりとなる3作目のアルバムです。
古典的なデトロイトテクノを踏襲しながら、自身が長年追求してきたファンキーで力強くエモーショナルなアンダーグラウンド・テクノスタイルの一つの到達点とも言えるような、オリジナリティと尊さと完成度の高さを兼ね備えた素晴らしい作品に仕上がっています。













8.5点 KEN ISHII – MOBIUS STRIP [U/M/A/A] [2CD]


90年代前半から活動する日本のKEN ISHIIによる、13年振り9作目となるアルバムです。

Jeff MillsDosemGo Hiyamaとのコラボ曲を含むアグレッシヴなミニマルテクノ、ドリーミーで美しいテックハウス、スペーシーなアンビエントテクノ、エクスペリメンタル・テクノなどのスタイルで自身の音楽性を表現し、繊細な音色の心地良さや完成度の高さは歴代のアルバムで最高と言ってもいい素晴らしい内容です。














8.5点 SCAN 7 – BETWEEN WORLDS [DEEPTRAX] [3LP]

[UNDERGROUND RESISTANCE][TRESOR]や自身主宰の[CRATESAVERS MUZIK]などからリリースしてきたデトロイトのベテランSCAN 7が、アムステルダムの[DEEPTRAX]からリリースした17年振り4作目となるアルバムです。
ハイテック・ソウル、テックファンク、エレクトロ、ファンキーハウス、ジャジーハウスなど、デトロイトテクノの伝統的なバイブスを感じさせる素晴らしい作品に仕上がっています。












8.5点 PRIORI – ON A NIMBUS [NAFF] [2LP]

これまで2作のシングルを紹介してきたユニットANFとしても活動するモントリオールの新鋭アーティストPRIORIが、自身主宰の[NAFF]からリリースしたファーストアルバムです。
叙情的でスペーシーなインテリジェンステクノ、ブレイクビート・ハウス、ダブハウス、アシッドテクノ、ディープハウスなどのスタイルによってフューチャリスティックな世界観が見事に構築された素晴らしい内容で、引き続きレーベル、アーティストとも今後のリリースに期待せずにはいられません。












8.5点 S.MOREIRA – IT ALL COMES BACK TO PATTERNS [SLOW LIFE] [2LP]

「2017年ベスト(レーベル)」「2018年ベスト(レーベル)」に挙げ、時代を問わないテクノ、ハウスの魅力を追求するスタンスで良作を連発しているベルリンの[SLOW LIFE]レーベルの主要アーティストであるスペイン出身S.MOREIRAによるファーストアルバムです。
ジャズ、ブレイクビーツ、ダウンテンポ、ブレイクスなどのスタイルによって表現された先鋭的でアーティステックなアルバムに仕上がっており、S.MOREIRAの音楽性やレーベルの方向性を堪能出来る素晴らしい内容です。












8.5点 TIM JACKIW – MONUMENTS [DEEPTRAX] [2LP]

「2018年1月購入分」で紹介した[SLOW LIFE]からのシングルと「2019年4月購入分」で紹介した[OFFWORLD]からのシングルをどちらも8.5点と高評価したオーストラリアのTIM JACKIWが、アナログとしては初となるアルバムをアムステルダムの[DEEPTRAX]からリリース。
デトロイトテクノの影響が色濃い叙情的でロマンチックな美しいピュアテクノ、ディープハウス作品で、TIM JACKIWの描く世界観やクオリティの高い音楽性を堪能できる素晴らしい内容です。












8.5点 CENTRAL – OM DANS [HELP] [2LP]

「2016年6月購入分」で紹介した[DEKMANTEL]からのシングル2作を8.5点と高評価したデンマークのNatal ZaksによるプロジェクトCENTRALが、アナログとしては初となるアルバムを自身主宰の[HELP]レーベルからリリース。
華麗で浮遊感のあるコズミックテクノ、ディープハウス作品で、トータルバランスに優れた世界観の構築力とクオリティの高さを兼ね備えた非常に素晴らしい内容に仕上がっています。












8.5点 HVL – RHYTHMIC SONATAS [BASSIANI] [2LP]

「2015年8月購入分」で紹介したシングルを8.5点と高評価して「2015年ベスト(シングル)」に挙げ、「2018年8月購入分」で紹介したファーストアルバムを8.5点と高評価して「2018年ベスト(アルバム)」に挙げ、他にもシングル1作を紹介してきたジョージアのHVLが、クラブ[BASSIANI]が運営するレーベルからリリースしたセカンドアルバムです。
アシッドテクノ、アシッドハウス、IDM、エレクトロ、ディープテクノなどの幅広いスタイルによって構築される幻想的でヒプノティックな独特の世界観が、安定したクオリティの高さによって表現された素晴らしい作品に仕上がっています。












8.5点 DEREK CARR – A FUTURE RETROSPECTIVE OF ART [FOR THOSE THAT KNOE] [4LP]

「2017年9月購入分」で紹介した[FIRESCOPE]からのシングル、「2018年7月購入分」で紹介した[FEROX]からのシングル、「2018年8月購入分」で紹介した[CRAIGIE KNOWS]からのシングル、「2018年12月購入分」で紹介した[SUBCONSCIOUS ALGORITHMS]からのシングルを全て9点、「2018年9月購入分」で紹介したアルバムを9点と高評価し、他にも3作品を紹介してきたアイルランド出身の極上アーティストDEREK CARRが、CDや配信のみでリリースされていた過去のアルバムからカットした楽曲に未発表楽曲を加えてコンパイルした4枚組17曲入りのアルバムをUKの[FOR THOSE THAT KNOE]からリリース。
幻想的で美しくロマンチックなデトロイトテクノ、インテリジェンステクノ、エレクトロスタイルを追求するDEREK CARRの音楽性が存分に堪能出来る素晴らしい内容です。












8.5点 PLACID ANGLES – FIRST BLUE SKY [MAGICWIRE] [2LP]

「2016年8月購入分」で紹介した[SOUL RESEACH]からのシングルを「2016年ベスト(シングル)」に挙げ、他にもシングル1作、アルバム2作を紹介してきたデトロイト第2世代の極上アーティストJohn Beltranによる、PLACID ANGLES名義としては22年振りとなるアルバムがロンドンの[MAGICWIRE]からリリース。
ノスタルジックで幻想的なムードが漂う叙情的なデトロイトテクノ、ブレイクビーツ・テクノ、アンビエント作品で、John Beltranの音楽性の魅力が存分に発揮された素晴らしい内容です。












8.5点 PLANT43 – THREE DIMENSIONS [CENTRAL PROCESSING UNIT] [2LP]

これまでにも[SHIPWREC][SEMANTICA]レーベルからの作品を紹介してきたUKPLANT43が、4作目となるアルバムをシェフィールドの[CENTRAL PROCESSING UNIT]からリリース。
Kraftwerk~デトロイト・エレクトロスタイルを踏襲しながら独自のスタンスを築き上げてきたPLANT43の集大成とも言えるような、スペーシーでフューチャリスティックなエレクトロ、テックファンク、アンビエント路線の素晴らしい作品に仕上がっています。


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