毎月紹介している良かった音楽作品の中から「2018年12月~2019年11月購入作品」を対象に、特に良かった作品(10点満点中8.5点以上)をまとめて紹介します。
[シングル]
9.5 点 REEDALE RISE – FOREST CANOPY [SUBWAX EXCURSIONS] [12inch EP]
この路線のトップアーティストと言っていい、卓越したサウンドプロダクションによって生み出されるフューチャリスティックでロマンチックな世界観の構築力は健在で、アシッドサウンドを効果的に取り入れた叙情的で美しいエレクトロ、テックファンク、ブレイクビーツ作品に仕上がっており、アーティストとしてのさらなる進化を感じさせる極上の作品です。
9.5 点 STEPHEN LOPKIN – IMITATOR EP [DISTANT WORLDS] [12inch EP]
初期デトロイトテクノの影響が色濃いこれまでの作品同様に、煌びやかな音色が幻想的に響く、感傷的でエモーショナルな美しいアシッド・テクノ、コズミック・テクノスタイルは更に磨きがかかり、アーティストとしての特性と成熟が遺憾なく発揮された素晴らしい内容に仕上がっています。
9 点 ARDB – MIND DRIFT EP [GEODESIC] [12inch EP]
3 人組ユニット Lisiere Collectif としても活動するルーマニアの Ardeleanu Bogdan によるプロジェクト ARDB のデビューシングルが、自身主宰の新レーベル [GEODESIC] の 1 作目としてリリース。
スペーシーでダビーなエレクトロで非常にクオリティが高いオリジナルに加え、これまで紹介した 5 つの作品を 8.5 点以上と高評価している UK の極上アーティスト Reedale Rise による最高級のコズミック・エレクトロに仕上げられたリミックスを収録した素晴らしい内容です。
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9 点 THOMAS GRAY & LIAM EBBS – 3DAYS, 2NIGHTS [ANALOGUE ATTIC] [12inch EP]
シドニーの [BLACK WATTLE] レーベルを主宰する THOMAS GRAY と LIAM EBBS によるユニットが、メルボルンの [ANALOGUE ATTIC] からリリース。
メランコリックで透明感のあるニューエイジ、アンビエント、ジャジー・ハウス、ブレイクビーツ、ディープ・アシッドなどのスタイルによって優雅で美しい世界観が構築されたドラマチックな内容。
今後のリリースも期待せずにはいられない素晴らしい作品です。
9 点 ASYNCRONOUS – THE ART OF FIGHTING IN A DREAM [SLOW LIFE] [12inch EP]
アーティスティックで深みのある幻想的な世界観が構築された非常にハイクオリティな IDM 、アンビエントテクノ、ダウンテンポ、ブレイクビーツ作品で、レーベルの音楽性としてもこれまでとは異なる新たなスタイルが提示され、アーティストとしても今後の作品に期待せずにはいられない素晴らしい内容です。
9 点 JANERET – UCHUSEN EP [YOY] [12inch EP]
基本スタイルであるダビーなミニマルハウスに加え、コズミックテイストなエレクトロ、ブレイクスを取り入れた「 UCHUSEN 」というタイトルに沿うコンセプチュアルな内容で、作風の幅を広げつつクオリティの高さがキープされた素晴らしい作品に仕上がっています。
9 点 CAMELIA – FORERUNNER EP [FAKE SOCIETY] [12inch EP]
2017 年に [BOTANIC MINDS] でデビューし、 [SPORTS] 、 [RORA] からもリリースするマイアミの Dylan Lopez によるプロジェクト CAMELIA が、イタリアの新レーベル [FAKE SOCIETY] からリリース。
煌びやかで美しい情景が思い浮かぶ幻想的なムードが漂う極上のダビー・ミニマルハウス作品で、アーティスト、レーベルともに今後のリリースを期待せずにはいられない素晴らしい内容です。
9 点 DEREK CARR – SA 002 [SUBCONSCIOUS ALGORITHMS] [12inch EP]
幻想的で美しい、アシッドサウンドを巧みに使用したロマンチックなインテリジェンステクノ、エレクトロ作品で、圧倒的なクオリティの高さを誇る素晴らしい内容です。
8.5 点 GONNO & NICK HOPPNER – LOST [OSTGUT TON] [12inch EP]
1 作目も以前紹介した、ベルリンの[OSTGUT TON] レーベルの中心アーティストであるNICK HOPPNER と東京拠点のアーティストGONNO によるコラボシングルの2 作目が3 年振りにリリース。
煌びやかでドリーミーなテックハウス、ダビーなディープ・ディスコ、壮大でドラマチックなギャラクティック・ハウスの3 トラック全てがハイクオリティで、両者のアーティストとしての魅力が発揮された素晴らしい内容です。
8.5 点 REKAB – MUSIC MAKES IT BETTER EP [WHERE WE MET] [12inch EP]
ヴェネチアに拠点を置くイタリアの [WHERE WE MET] レーベルから、 UK の新人アーティスト REKAB のデビューシングルがリリース。
スペーシーで感傷的なインテリジェンステクノ、エレクトロ作品で、今後のリリースを期待せずにはいられない素晴らしい内容です。
8.5 点 PRIMARY PERCEPTION – RETROFITTED FUTURE Vol.3 [SLOW LIFE] [12inch EP]
「2017年5月購入分」 で紹介したファーストアルバムを9 点、 「2017年11月購入分」 で紹介したシングルを9 点と高評価し、前作シングルも紹介したカナリア諸島出身のユニット PRIMARY PERCEPTION が、これまで紹介した作品同様ベルリンの [SLOW LIFE] レーベルからリリース。 スペーシーでファンキーなブレイクス、テックジャズ、テックファンク、アンビエントなどのスタイルで独自のフューチャリスティックな世界観を表現する音楽性を確立させたと言える素晴らしい内容です。
8.5 点 SOUND SYNTHESIS – IC 4406 EP [NEBULAE] [12inch EP]
Stimulus Timbre 名義でもリリースするマルタ出身の Keith Farrugia によるプロジェクト SOUND SYNTHESIS が、バルセロナの新興レーベル [NEBULAE] からリリース。
スペーシーな世界観が構築された美しくエモーショナルなアシッド・エレクトロ作品で、アーティスト、レーベルともに今後のリリースが楽しみになる素晴らしい内容です。
8.5 点 TIM JACKIW – ECHO WAVES EP [OFFWORLD] [12inch EP]
デトロイトテクノの影響が色濃い叙情的でロマンチックなコズミックテクノ、エレクトロ路線の素晴らしい内容です。
8.5 点 SLACKER – LEVIATHAN [LOBSTER UNDR] [12inch EP]
2017 年に UK の [LOBSTER THEREMIN] からのリリースでデビューしたブリストルを拠点とするアーティスト SLACKER が、傘下レーベルである [LOBSTER UNDR] からリリースしたセカンドシングルです。
幻想的でメランコリックなムードが漂うアシッド・ブレイクビーツ、ダブテクノ、エレクトロ作品で、今後のリリースも期待せずにはいられない素晴らしい内容です。
8.5 点 TIM JACKIW – CITY IN THE CLOUDS EP [KONTRAPUNKT] [12inch EP]
「2018年1月購入分」 で紹介した[SLOW LIFE] レーベルからのシングル、 「2019年4月購入分」 で紹介した[OFFWORLD] レーベルからのシングル、 「2019年7月購入分」 で紹介した[DEEPTRAX] からのアルバムを全て 8.5 点と高評価したオーストラリアの極上アーティスト TIM JACKIW が 、ドイツのライプツィヒの [KONTRAPUNKT] レーベルからリリースしたシングルです。 ドリーミーなディープハウス、叙情的でロマンティックなコズミックテクノ路線の素晴らしい内容です。
8.5 点 NEMO VACHEZ – ALPHA COLONY [RAKYA] [12inch EP]
[FOREST Ⅲ ] レーベルを主宰するフランスの新鋭アーティスト NEMO VACHEZ が、パリの [RAKYA] レーベルからリリース。
スペーシーでフューチャリスティックなエレクトロ、アシッド、ブレイクビーツ作品で、今後のリリースも期待せずにはいられない素晴らしい内容です。
8.5 点 KOSH – ENDLESS QUEST [EUDEMONIA] [12inch EP]
モロッコの新鋭アーティスト Youssef Benjelloun によるプロジェクト KOSH の 2 作目となるシングルが、ドイツの新興レーベル [EUDEMONIA] からリリース。
クールでスペーシーなテクノ、ブレイクビート、テックファンク、アシッド、エレクトロ作品で、非常にクオリティが高く、今後のリリースにも期待せずにはいられない素晴らしい内容です。
8.5 点 EDWARD – HOOKED ON MAGIC [GIEGLING] [12inch EP]
近作で提示していたアブストラクトなミニマルハウス路線にデトロイトテクノ要素を加えることでさらに作風の幅を広げ、アーティストとしての進化を示しつつ高いクオリティをキープした素晴らしい作品に仕上がっています。
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8.5 点 TIM JACKIW – ENDLESS CYCLES [OFFWORLD] [12inch EP]
デトロイトテクノの影響が色濃い、叙情的でロマンチックなコズミックテクノ、アンビエントテクノ作品で、アーティストとしての実力が遺憾なく発揮された素晴らしい内容です。
8.5 点 REEDALE RISE – PRESSURE DROP [20:20 VISION] [12inch EP]
繊細で魅惑的な音色が際立つ卓越したサウンドプロダクションが発揮されたフューチャリスティックで叙情的なディープ・エレクトロ、テック・ファンク作品で、自身のスタイルが確立された非常にクオリティの高い素晴らしい内容です。
8.5 点 GABRIEL - 33 CURIAL EP [D.KO] [12inch EP]
フランスの [D.KO] レーベルの設立メンバーでもあり、 Rag Dabons というユニットでも活動する GABRIEL によるソロ名義では初となるシングルです。
幻想的でヒプノティックな世界観が構築された、浮遊感のあるブロークンビーツ、インテリジェンステクノ、アンビエント作品で、今後のリリースにも期待せずにはいられない素晴らしい内容です。
8.5 点 3KZ – VOLVERE [FIDES] [12inch EP]
幻想的でスピリチュアルな世界観が構築された素晴らしいインテリジェンステクノ、エレクトロ、ダウンテンポ作品です。
8.5 点 HUERTA – LOUNGE LIZARD EP [SLOW LIFE] [12inch EP]
時代を問わないテクノ、ハウスの魅力を追求するスタンスで良作を連発し、
「2017年ベスト(レーベル)」 、
「2018年ベスト(レーベル)」 にも挙げたベルリンの
[SLOW LIFE] レーベルから、
[AMADEUS] や
[LET’S PLAY HOUSE] などからリリースするロサンゼルス出身の
Steve Huerta による
HUERTA 名義でのシングルがリリース。
レーベルカラーに合わせたUK ガラージ、ジャズ、ブロークン・ビーツ、ミニマル・ファンクなどのスタイルで、これまでのディープハウスやテックハウス路線とは異なる新たな魅力が発揮された素晴らしい作品に仕上がっており、今後のアーティストとしての進化にも期待せずにはいられません。
8.5 点 TAPE HISS – EPHEMERAL BEAUTY [LOVE NOTES] [12inch EP]
これまでにも 2 作のシングル作品を紹介してきたブルックリン出身の TAPE HISS が、ホームレーベルである [LOVE NOTES] から 5 作目となるリリース。
メランコリックで美しいエモーショナルな世界観が構築されたディープハウススタイルの追求が深化し、洗練された独自のスタイルとして確立され、アーティストとしての進化を感じさせる素晴らしい内容に仕上がっています。
8.5 点 STEVEN RUTTER & KIRK DEGIORGIO – BRACONIAN BETA [FIRESCOPE] [12inch EP]
「2018年ベスト(レーベル)」 にも挙げた[FIRESCOPE] レーベルを主宰し B12 としても 90 年代から活動する UK の STEVEN RUTTER と、[B12]レーベルでデビューしたあと [APPLIED RHYTHMIC TECHNOLOGY(A.R.T)]レーベルを設立し 90 年代から As One 名義でも活動 するUKの KIRK DEGIORGIO によるコラボシングルです。 デトロイトテクノ影響下の初期インテリジェンステクノスタイルの主力アーティストでもあった両者の音楽性が存分に発揮され、どちらの単独作品でも成し得ないようなそれぞれの作風の特徴が有効に作用しているロマンティックな極上のハイテック・ソウル作品に仕上がっています。